箱とラジカセとぼく

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性癖の話

おはようございます。僕です。

 

人の触れづらいものに対してどう接するべきか、という話。

 

 

麻痺してるかもしれないから気をつけろ

前置きとして言いますが、これは自戒するための記事です。

 

皆さんは自分の性癖、露出してますか?もはやプロフィール文で自ジャンルとどんな性癖なのかを記載している人もいるのではないでしょうか。

しかし、本来であれば性癖というのはその人にとってのウィークポイントも兼ねているのを自覚しているでしょうか。性癖からその人の苦手な嗜好も読み取ることはできますし、もう「性癖を全開にすることで面白いインターネット」がある程度形作られているのでもしかしたら麻痺しているかもしれませんが、マジで性癖って人格の中で大切なポイントなんですよ。

遊びでふざけた性癖を開示し、友達とふざけあって笑っている、ウソ性癖のウソ勃起をしている人にはわからないかもしれませんが、性癖というのは本当に大切な部分なんです。何がウソ勃起だよ。ふざけんな。そういうことはリアルで友達と言い合ってろ。インターネットに載せるな。バカがよ。

あなたは本当に自分の性癖に向き合って、それを本当に正直に「好きだ」と言えますか。言えるのなら、信頼している人以外に性癖がバレるような話はしない方がいいです。

麻痺しているかもしれませんが、性癖とは本来繊細な話題です。そして、他人にとってそれはどうでもいい、あるいは許せない代物かもしれない。批判や人格否定、誹謗中傷を浴びる可能性だってある。まず自分という人間を知ってもらってからじゃないと、性癖の本当に深い話をしてはいけないんです。

もしかしたら、本当に信頼していて「こいつになら話してもいいかも」と思って話した相手からドン引き、あるいは非難を浴びるかもしれない。そのとき相当なショックを受けるかもしれない。
でも、誰も悪くない。あなたがその性癖が好きなのも、相手がそれに嫌悪感を抱いているのも。何も悪くない。誰が何にどう思うかは自由であり、誰にも邪魔されてはいけない部分だ。だから、誰も、何も悪くない。事故でしかない。
できることは、そうなったら早急にその話をやめ、軽く謝ってからその相手に二度とその話題を振らないことです。それが一番平和的であり、一番人間的に正しい行動だと僕は思っています。

自分の性癖が相手に否定されたときの悲しみは、自分一人で抱えましょう。僕もそうする。でも誰かに愚痴りたくなったら、同じ性癖を持つ同志に少しくらいこぼしたっていい。きっと同情してくれる。そのときには、決して否定した相手の悪口は言っちゃいけない。そうしたらもっと悲しくなってくると思うから。

 

一番やっちゃいけないのは、「相手の意見を変えようとすること」です。これは性癖に限った話ではありませんが、相手の意見を変えるのはマジで本当に難しく、厄介で、リスクが高く、それでいてリターンが少ない。
躍起になって相手を説得して意見を捻じ曲げたとしても、曲げた根本には相手の元々の意見が残っている。やがてそれが不仲の火種になるかもしれない。得られるのは自分の一時の満足感だけだ。人の心に何かを伝えるということは素晴らしいことだ。だが時としてカスが残る。「恨み」というカスが。

 

自分に合わない性癖と対峙したらどうしよう

僕だって、否定する立場に立つことがあります。僕だって好きなものと嫌いなものくらいあるから。

もしも僕が自分の好きじゃない性癖とぶつかってしまったらどうしよう、友達が、自分の趣向と合わない性癖持ちだったらどうしようと考えました。

僕は「『自分はそれが好きじゃない』ということだけ伝える」という結論に達しました。あくまで合ってなくてしんどいというのは僕の問題であり、友達と、友達の性癖が悪いのではない。だから、僕は黙っているか、そう伝えることにしている。

 

たまにいる、自分から出向いて文句を言いにきているやつ。義憤なのか、自分が嫌なものがこの世に存在しているのが許せないのか、人の価値観を認めるという考え方が欠如しているのか、そういうやつがわざわざ絵師やなんかのアカウントのDMに誹謗中傷をしているのを見かける。
あれは本当に意味がわからないが、しかし、実は近い行為を人は無意識に行ってしまう。それは「自分の嫌いな性癖を宣伝して回っている行為」だ。誰に言われるまでもなくわざわざ嫌いなものに言及し、「こういうの大嫌い!」みたいなことを言っている人を多く見る。

本当は別に誰が何を言っていてもいいのだが、多くの人は自分の好きなものや嫌いなものに興味なんかないのだ。世界中のみんなは、自分に興味なんかない。なんならそういう自分の嫌いなものを声高に宣伝して回っている人を見ると、人は嫌気がさす。誰だって嫌な気分になるものは見たくない。
僕はそういう自分の嫌いなものを多く言って何かの鬱憤を晴らしている人をみると、悲しくなってしまう。何か楽しいことして嫌なことも忘れて欲しいし、なによりその人のことを「◯◯が好きな人」というよりも「◯◯が嫌いな人」として記憶に定着してしまうのが悲しいのだ。
自戒として、僕もこういった「◯◯が嫌いだ」と繰り返し繰り返し言って宣伝するような行動は控えたい。やってしまったらすみません。僕は自分の嫌いなものを言う時は、なるべく面白おかしく伝えられるように努力します。

 

すぐ三次元と繋げるのやめね?

これはインターネットで性癖を開示する際めちゃくちゃぶつかる問題なんですが、例えばロリが好きな人がいたとして、「お前、事件とか起こすなよ〜?」みたいなことを言われること、ありますよね。

起こさねえよ。バカ。くたばれ。

あくまでこっちは二次元の話をしているのに、すぐ三次元に投影して「本物でシコっている」みたいな感じで引いている人やバカにする人、中傷する人がいますが、大きな間違いです。
二次元は二次元、三次元は三次元で性癖というのはそれぞれ違うものなんです。

僕だってリョナや家庭環境劣悪状態なキャラが好きだけど、それはそれ、これはこれだ。
「そういうのをコンテンツ化して消費するのはちょっと……」と言うのであれば、それはそれで仕方ない。人の価値観はそれぞれだから。でも言い訳みたいに聞こえるだろうが、ちゃんと聴いて欲しい。僕は実際に“そう”なっている人を見て楽しんだことはない。本当なんです、信じてください。

上にも書きましたが、本当に性癖っていうのは繊細な話題なので、こういった発言や態度を露骨に出すということは不仲になる原因にもなり得ます。反射で出てしまうこともあるでしょうが、お願いします、一旦ぐっと口に出すのは我慢して、相手を思いやる言い方に思案を巡らせてください。僕もそうできるように努力するから。お互い助け合おうよ。肩組んで支え合っていきましょうよ。頼む……

 

おわりに

僕の言いたいことは以上ですが、振り返ってみるとコミュニケーションの基礎を言っているだけでしたね。

・自分の価値観を大切にしよう
・人の嗜好を否定する権利は誰にもない
・否定されずとも忌避する人はいるので、その人の価値観を尊重しよう
・忌避されていたとしても、決して怒らず、スルーしよう
・嫌いなものの宣伝は基本的に意味がないどころかマイナスなのでやめておこう

まとめるとこういう感じです。記事が長くて読みづらいという人はこれだけ読めばオーケーです。これが今回の僕の記事の全てでした。

 

 

 

 

 

 

おわり