箱とラジカセとぼく

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面白くないと言う話

おはようございます。僕です。

 

人に「面白くない」と言うことに何か得があるのか?という話。

 

 

 

面白い人になりてぇ

面白く、なりたいですよね。なりたくないですか?どっちかっていうと「つまらない人」より「面白い人」のポジションでいたいですよね?飲み会とかで「こいつマジ面白いんスよ!」みたいな紹介のされ方は最悪だけど、Twitterで「面白くて何回も見てる」みたいなツイートされる方がいいですよね。

 

僕も頑張って「面白い」と言われたいので色々頑張っているのですが、それでもハマらない人というのはいます。万人にウケる笑いなど存在しないので仕方ないこととは思うんですが、それでも少しは悔しく思います。法律が許すんだったら僕にハマらなくて笑わなかった人、全員殴り倒したい。

 

僕も「人間全員にウケたい!!!!」とバカデカい夢を掲げているわけではないのである程度諦めて「こういう人がいる」という参考にしているのですが、そのウケなかった人の中には、「それ面白くないですよ」とわざわざ言う人がいます。

 

わざわざ、「そのツッコミ面白くないですよ」と、言う人が、います。

 

うるさい!!!!!!!!!!!!!!!バカ!!!!!!!!!!!!!静かにしろ!!!!!!!!!!!!!!!殺すぞ!!!!!!!!!!!!

 

一回怒って冷静になると思いましたか。まだ思い出したらめちゃくちゃキレてるので全然冷静になってません。マジです。マジでキレる。

 

なぜわざわざ言うのか、ちょっと考えました。

 

「面白くないですよ」でウケるのか?

僕の職場は基本的に人が少なく、膨大な仕事量の現場に行った際にはアルバイトを雇って一緒に作業を手伝ってもらうことがあるのですが、そのアルバイトと話していたときのことです。

 

僕が作業しながらアルバイト達(高校生)と話しているとき、僕が話に対して軽くツッコミを入れて1ウケとろうとしたとき、その場ではややウケ程度だったのですが、そのときアルバイトの一人が僕に、ニヤつきながら「それ、全然面白くないですよ」とズバッと言った。

 

日々「面白くなりたい」と思いながらインターネットで手足をもがいてその様を笑ってもらっている僕にとって、「面白くない」という言葉は最低最悪の刃物だった。まさかそれをストレートにぶっ刺してくる人がいるとは思わなかった。

幸い、泣く前に僕がさらにそれにツッコミを返したことでその場で1ウケとることが出来たのだが、その日、寝る前にそれを思い返してシュンとしてしまった。

「あの時、なぜあのアルバイトは『それ、面白くないですよ』と言ったのか」と、頭の中であの瞬間の情景がグルグルと巡っていた。

 

やがて、僕は一つの結論にたどり着いた。

「もしかして彼は『スベり芸』に突っ込んだつもりだったのか?」と。

 

スベり芸というのは、笑いのハードルが上がった状態で面白いことを期待されて、全然面白くないギャグをあえてやってズコー、みたいな状態で「全然面白くないですよ」と突っ込むことでワンセットになる芸の形態のことだ。

 

もしかして、あの場で僕はスベり芸をやったと思われていたのか?いや、そんなわけがない。普通に会話は進行していたし、そのような空気だった瞬間もない。

恐らくだろうが、お笑いの知識が不足している状態でスベり芸を見て、突っ込んでウケているところだけを学習し、「そのツッコミさえやっときゃウケる」と思って言ったのだろう。だとしたら浅知恵も甚だしい。もっとわかってる人に説明してもらえ。

 

「面白くない」と人に言うということ

お笑いにおいて「イジる」というのは、本来Win-Winな関係だ。イジられる側は「イジってもらったことで注目が増えて嬉しい」イジる側は「そのパスを出したファインプレイヤーになる」という関係になる。

さらに言えば、お笑いというのは高等テクニックの集合体なのだ。イジられる側がイジられたことに対してムッとしていたり、イジる側が雑だったりすると、それだけで「お笑い」ではなくなってしまう。場の状況、空気、その場にいる人たちを考慮した上でやらなければならないのだ。

 

ただ闇雲にややウケしたものに対して「面白くないですよ」と言えば笑えるわけではない。ちゃんと「さあくるぞ!」というところでドンズベり芸をやることでスカして笑いをとった後に締めのツッコミとして「面白くないですよ」と言うことで場が成立する。

とりあえずでその言葉を言うのは非常に危険なことだ。

 

というか、人に「面白くないですよ」と言ったところでどうなるというのだろう。さっきも書いたが、お笑いとは高等テクの結晶だ。「言った後でどうなるか」という展開を考えなければならない。いや、そもそも会話というのはある程度人の会話の流れを想像して行わなければならないだろ。人が不快になるかどうかくらい頭に入れておけ。コミュ障の僕がそういうことをいうこと自体巨大ブーメランかもしれないが。

要するに、ただ「面白くないですよ」と考えなしに言うのは一人で喋っているのと同じなのだ。考えなしに何かを言うとき、言った人の脳内には自分一人しかいない。

言葉は口から出せる道具だと思っているが、思考停止して使える道具なんか何一つない。簡単に使える道具というのは簡単に凶器になる。

 

そう!!!!!!!!!!!!!「面白くない」という言葉を吐いたことによって一晩布団の中で考えることになったようにねェ!!!!!!!!!!オイ!!!!!!!!!コラ!!!!!!!!!!!

 

 

自分も気をつけよう

僕もアルバイトの子に「お前のその『面白くない』が一番面白くねぇから」ということを言ったあとウケをとってやりましたが、この言葉は自分にもちゃんと刻んでおくべき言葉だとしみじみと思いました。

「誰かの性癖は誰かの地雷」という言葉もあるように、自分が面白いと思っていたとしても誰かが傷つくことは覚悟しなければならない。しかし、回避できるならそれを回避した方がいい決まっている。目の前で傷つく人がいるようなお笑いなんかもうお笑いじゃない。ゲボカスだ。

「誰も傷つけない笑い」みたいな言葉が流行ったが、そもそもどんな言葉だろうと100%傷つかないものなんかないと思う。どんな名詞でも、それに簡易するトラウマがあったら不快になるだろう。それを回避するのは無理だ。そういうことを踏まえた上で、イジるとはどういうことか考えてみてほしい。

 

僕に面白くないと言う奴、かかってこい。間違ったイジりの先ってやつを見せてやる。

 

 

 

 

おわり